精密根管治療

根管治療について

歯の神経の治療は「根管治療」と呼ばれます。虫歯でズキズキと痛む場合や、以前に神経の治療を受けたはずなのに再び痛みが生じる場合には、この治療が必要です。歯の神経は放置しても自然に治ることはなく、適切な根管治療を行わないと、最終的に抜歯が必要になることがあります。

根管治療では、ファイルと呼ばれる細い器具を使い、根管内をきれいに掃除します。しかし、根管は肉眼で確認できないため、多くの歯科医師は経験と感覚に頼って治療を行います。その結果、汚れが完全に除去されず、小さなひびなどが見逃されることがあります。これにより、根管が再び感染を起こすことがあります。

巣鴨シモクラおとなこどもの歯医者さんでは、精密な根管治療を行っています。歯科用顕微鏡（マイクロスコープ）を使用し、肉眼の約20倍まで拡大して治療を進めるため、通常は見えない部分も確認しながら治療ができます。これにより、複雑な根管内もしっかりと把握し、治療の成功率を高めることができます。

何が原因で歯が痛くなるのか

根管治療が必要なケースは大きく分けて2つあります。
1つは、虫歯が進行して歯の内側の神経まで感染した場合。この時、強い痛みを感じることがあります。
2つは、以前に根管治療を受けた際、汚れが完全に除去されず、小さなひびなどが見逃され、その結果、根管が再度感染を起こして痛みが出るケースです。

歯の神経が残っている場合の
治療方法

歯の神経が残っている場合、まずはその神経を残せるかどうかを慎重に判断します。どんな歯でも、神経を残せるのであれば、その方が圧倒的に歯の寿命を延ばすことができるため、自費治療となりますが、可能な限り神経を残す治療を行います。

もし神経を残せないと判断された場合は、神経が通る管（根管）から神経を取り除き、感染を除去する治療を行います。感染が完全に除去され、根管が清潔になったら、無菌的に根管内を封鎖して治療を完了します。

歯の神経が残っていない場合の
治療方法

過去に歯の神経がすでに除去され、根管治療が行われている場合、再治療が必要になることが多いです。実際、根管治療のケースのほとんどは再治療です。
再治療が多い理由は、根管（根っこの中）が肉眼では確認できないため、一般的な歯科医師は経験と感覚に頼って治療を進めるしかないからです。その結果、汚れを完全に除去するのが難しく、小さなひびなどに気づかず治療を終えてしまうことがあります。このような場合、しばらくすると根管が再感染し、痛みが再発することがあります。

巣鴨シモクラおとなこどもの歯医者さんでは、このような再感染を防ぐために、歯科用顕微鏡（マイクロスコープ）を使用します。これにより、肉眼では見えない汚れや細かいひびを確認し、確実に除去することができます。治療の手順としては、まず感染した根管内の材料を丁寧に取り除き、根管を清潔にします。その後、炎症がなくなり、根管内が綺麗になったことを確認してから、無菌的に封鎖することで治療を完了します。

きちんと根管治療をしなかった場合

適切に根管治療が行われないと、根管内に感染物や異物が残ることがあります。これにより細菌が繁殖し、痛みが生じます。また、細菌が存在することで膿が溜まり、歯茎から膿が出たり、歯茎が腫れることがあります。これらの状態を放置すると、根管治療が難治性（治りにくくなる）になり、歯の周囲の骨が細菌感染によって溶ける可能性があります。最悪の場合、歯を抜かなければならなくなることもあります。

抜歯しなければならないケース

• 歯の周りの骨が溶け、治療不可能なケース
• 完全に歯が割れているケース
• 虫歯が大きすぎるケース

 痛みに対する配慮

治療中に関しては、無痛治療を心がけていますので、しっかりと麻酔をきかせた上で行います。
また、治療後に痛みが出そうな要素はあらかじめ除去し、それでも痛みが出そうな場合は投薬（痛み止め・抗生剤）を行い、その後の治療に関する配慮を行います。

よくある質問

Q1.根管治療とは具体的に
どんな治療？

根管治療（根っこの治療）とは、虫歯が神経まで到達してしまった場合に、神経の通る管（根管）の神経を取り除いて、根っこをキレイする治療の事です。歯根治療とも呼ばれます。
虫歯を放置すると、やがて細菌が出す毒素や細菌自体が歯の内部にある歯の神経（歯髄）まで到達し、いわゆる虫歯の激痛を引き起こします。
また症状がさらに進みますと、歯に触れただけで痛んだり、腫れを伴うこととなります。

Q2.使用している機器について
教えてください。

CT、歯科用顕微鏡（マイクロスコープ）、Ni-Tiファイル、ラバーダムを使用します。

Q3.マイクロスコープの
必要性はなんですか？

当院では、主に自費治療においてマイクロスコープを使用して治療を行っています。このマイクロスコープを用いることで、複雑な根管内を最大20倍の拡大率で視認でき、細菌に感染した歯髄が完全に除去されていない場合や、歯根の組織を除去し過ぎるリスクを軽減できます。

根管は非常に複雑な形状をしているため、その奥を肉眼で確認することは難しいです。従来は手探りの感覚で根管の形態を判断していましたが、巣鴨シモクラおとなこどもの歯医者さんでは、十分な経験と技術を持つドクターがマイクロスコープを使用することにより、狭くて暗い根管の奥まで視覚的に確認しながら治療を進めることが可能です。

Q4.ラバーダムとはなんですか？

口腔内にはさまざまな菌が存在しています。治療中に唾液や血液に含まれた菌が根管内に入り込むことで、感染が発生する可能性があります。これを防ぐために、ラバーダム防湿法を使用します。この方法では、ゴムシートで治療部位以外の部分を覆い、細菌が根管に侵入するのを防ぎます。これにより、感染リスクを低減し、治療の成功率を高めることができます。

Q5.ラバーダム利用することによってどのような効果がありますか？

無菌で理想的な衛生環境を整えることで、治療の成功率が大幅に向上します。清潔な環境で治療を行うことで、治療の効果が現れやすくなり、その結果として、治療回数や治療時間の短縮にもつながります。

Q6.感染症の予防など、衛生面で
気をつけている点を教えてください。

当院では、患者様ごとに使用する医療器具を交換しております。デンタルミラーやピンセットはもちろんのこと、歯を削る器具もすべて滅菌し、個別にパッキングしています。患者様の治療が始まる直前に滅菌パックを開封し、無菌状態の器具を用いて治療を行っています。滅菌には、高温高圧の蒸気を用いた最新のクラスB滅菌器を使用しており、徹底した滅菌消毒対策を実施しています。

さらに、安全性を最優先するために、ディスポーザブル（使い捨て）可能なものはできるだけ使用し、治療後に廃棄しています。患者様が口をゆすぐために使う紙コップや紙エプロン、医療従事者が使用するグローブ（医療用手袋）などは一度使ったらすべて廃棄し、安全で清潔な治療環境を提供しています。

また、回転切削器具を使用して歯を削る際には、目に見えない小さな粒子や粉塵が飛散します。これらの粉塵には血液や唾液、削れた歯の粉や金属片、細菌などが含まれていることがあります。当院では、これらを素早く確実に吸引する口腔外バキューム（吸引機）を備え、診療室内を常に清潔な状態に保っています。

Q7.他院で治療途中でも
相談・治療は可能ですか？

もちろん可能です。クリニックによって治療方針は異なるため、セカンドオピニオンとして治療に関するご相談も受け付けております。当院の治療方針にご納得いただければ、ぜひ治療をお任せいただきたいと考えております。どのようなことでもお気軽にご相談ください。